このカテゴリでは「注文住宅を建ててみたいな」と考え始めた方向けに、ざっくりとした基礎知識を紹介しています。今回は、家を買う時に全員が不安になる、地盤と地盤改良、地域地盤などについての基礎知識です。ただし、専門家ではないので詳しくは書きません。ざっくりとした最初の一歩としてお読みください。
地盤の固さとは
家を建てる要諦の土地に、その土地に家を支えられるだけの固さがあるかどうかが地盤の固さになります。現在ではほぼすべてのメーカーで地盤の固さを調べてくれます。
地盤の固い地域と柔らかい地域
一番重要視されるのは家を建てる土地の地盤の固さですが、例えばすぐ隣が崖で地盤が緩いということになれば、土砂災害などの危険もあります。その地域一帯の地盤について、おおよそですがインターネットで調べることもできます。
地盤 固さ 土地名
などで検索をしたり、
全国ゆれやすさマップ
http://www.jjjnet.com/jishin_yure_map.html
などで調べたりしてみましょう。
また、古くから住んでいる地元の人に聞くのも有効な手です。
地盤調査にはいくらくらいかかる?
地盤調査は、会社によっても異なりますがおよそ5~10万円かかります。調査方式はいくつかあるようですが、スウェーデン式サウンディング試験方式で測ることが多いようでした。我が家もこの方式で地盤調査を行いました。調査をお願いしてから2週間程度で結果を教えてもらえたように記憶しています。
地盤改良工事
地盤調査の結果、地盤改良がおこなわれることになった場合、80万円~200万円ほどの費用がかかります。土地の形状や地盤の固さなどによって必要とされる工事が異なるため、調査をしてみてからでないと改良工事にいくらかかるのかはわかりません。
ですので、予算のうち、およそ100万円を地盤改良工事費として用意しておくのがオススメです。地盤に問題がなかった場合はすぐに繰り上げるなり、家具や内装の費用に回す、貯金に回すなどの余剰資金となります。
地盤調査及び改良工事は工事を行う会社によって見積もりに差があります。信用問題も絡んでくるため難しい問題ですが、専門会社にお願いして自分で見積もりをとることもできるようです。
地盤が固くても地盤改良する工務店も
地盤改良工事については、土地に十分な強度の固さがあっても、全棟に地盤改良工事を行うという工務店もありました。
その工務店のお話では、グループ会社の施工した家で、大規模地震があったときに地盤改良を施した家の周辺の土地がひび割れていたが、そのひび割れが家の敷地でぴたっと止まっていた例があったとのことでした。その工務店では「家の安全性は重要視する性能のひとつ」という考えで、全棟に改良工事を行っているとのことでした。
ですが、現在では一戸建てに関する建築基準はかなり厳しくなっています。「これから建てる家では地盤の問題も含め地震があっても倒壊しないように備えて建てるのだから、そういった地盤改良は無駄だ」という意見もあります。
予測がつかない規模の災害に見舞われた時のリスクに対してどこまでの備えを行うかは、最終的にはやはり施主が判断しなくてはならない問題です。
ざっくり自分で調べると安心できる
まとめです。
日本は地震が多い国ですし高い買い物なので、地盤に関しては皆気になるところですよね。最終的には検査をしてみなければ分からないのですが、マップなどを見て調べておくと少しだけ安心することができます。また、地盤改良工事のお金を予め予算に組み込んでおくことも安心につながり、必要になった時にも慌てなくて済みます。
この問題に関しては不安がつきないと思いますので、「家の安全性についてきちんと担保したいという意識のあるメーカーを探す」のが、一番の安心要因です。