このカテゴリでは「注文住宅を建ててみたいな」と考え始めた方向けに、まず初めに覚えておきたいこと、気を付けたいことを紹介しています。家を建てる時には何千万というお金がかかりますが、一般的に住んでから5年後、10年後にはメンテナンスが必要になります。とくに外装を選ぶ際にはメンテナンス性まで考えて選ぶようにしたほうが良いと思います。(※この知識は2012~2013年時に管理人が勉強したことです。色々と変わっていることもあるかもしれません)
サイディングの目地は10年でメンテナンスが必要
外装材は雨風にさらされる分、内装材よりも痛みも早くメンテナンスが必要になるのが早い個所です。サイディングは色々なデザインがあり、現在では耐久性が優れているものが多いようですが、サイディングとサイディングをつないでいる目地はおよそ10年で劣化が始まり、メンテナンスが必要になることが多いようです。
逆に現在増えている塗り壁はつなぎ目がない分よくもつとされていますが、サイディングよりも価格が高いことが多いです。それに珪藻土などの塗り壁の家が増えてきたのはここ最近なので、ほんとうにもつかどうかは分からないな、と思っています。また、サイディングよりはコケが生えやすいようです。漆喰は昔から使われてきた「よくもつ」外壁材ですが、高価です。
木材はナチュラルで素敵な外壁材ですが、3~5年で塗り直しが必要になるため、安易に採用するとあとで大変かもしれません。
よくもつ屋根材
屋根材は基本的によくもつものが多いようです。瓦屋根はよくもちますが、万が一地震などで瓦が落ちたり割れたりした場合、修理にかなりのコストがかかります。ガルバリウムの屋根材などは機能的には問題なく、かなりよくもつようですが、ガルバリウム自体には断熱性能がなく(※断熱性能を持たせた商品もあるが、高価)断熱のために施工に余計なお金がかかるかもしれません。
現在は天然石を使った屋根材と言うのもあって、軽く、天然石を使っているため美しく、性能も良くかなりもつようですが、高価です。
1階と2階で外壁を変えても
外壁はとくにメンテナンスについて考えながら選んだほうがいいと思いますが、メンテナンス時には1階部分よりも2階部分のほうがコストがかかります。施工がより大変だからです。なので、建てる段階で1階と2階の外壁材を変えるというのもひとつの考え方だと思います。
例えば木材を外壁に使った場合、全面木材で作ると5年後のメンテナンスにかなりお金がかかってしまいますが、家の顔となる1階玄関部分だけを木材にすれば、自分で塗りなおすことも可能です。ほかにも漆喰を使いたいが予算が……、というような場合にも2階部分やどこか一面などを塗り壁にして、サイディングやガルバリウムと組み合わせて作ることでコストを下げられることを教えてくれた工務店もありました。
賃貸と違いはメンテが自分の責任であること
よく賃貸vs持家のどちらが得かというコラムがありますが、賃貸と持家で一番違うのが「家のメンテナンスを自分で行わなくてはならないこと」だと思います。家になにかあった時、すべて自分で処置しなくてはならない、それが持家です。半永久的にメンテナンスがいらないと謳っている建材もありますが、どうなんでしょう。。。管理人は「よくもつ」ものとそうでないものがあり、メンテナンスが比較的簡単なものと難しいものがあるのだと思っています。その中でどれを選ぶかをよく考える必要があるのではないでしょうか。
建てるときの予算や理想も大切ですが、先々のメンテナンス性も視野に入れて建材を選ぶようにしてほうが賢明です。