このカテゴリでは「注文住宅を建ててみたいな」と考え始めた方向けに、まず初めに覚えておきたいこと、気を付けたいことを紹介しています。工務店・ハウスメーカーなどを選ぶ時、なにを重視するべきでしょうか。管理人の考えを書いてみました。
人によって重視することが異なる
家に何を求めるのか? は、人によって様々です。
耐震性や安全性は当然のこととして、設備を重視するのか、家自体の性能(断熱性など)を重視していくのか、またはどんなテイストの家を建てたいのか、などによってベストの選択肢は異なってきます。これだけ多くの建築会社があるのは、それぞれ強みや得意なところが違い、また、家を建てたいと思っている側も様々、好みが千差万別だからではないでしょうか。
まずは「どんな家を建てたいのか」を明確にしておくことが大切だと思います。
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フィーリングが合うこと
自分がなにを求めているのかを明確にしておくと、良いことがあります。「自分に合うメーカー」と「自分には合わないメーカー」がなんとなく分かってくることです。
いくら話が合って信用ができそうでも、和風の家を希望している人はアメリカンテイストのメーカーは候補に入らないと思います。そもそも見学したいとも思わないでしょう。これだけはっきりとテイストの違いがあれば一目瞭然ですが、漠然とした「家に対する自分の考え、望み」というものも、突き詰めていくと同じように差があります。
例えば、「断熱などは今の家はだいたいどこもしっかりとしているから、それよりも毎日使う設備にお金をかけたい」という考えの人は「設備は毎日使うものだが消耗品なので、それよりは断熱などの家の性能を重視している」メーカーや設計士とは考えが合わないのです。
先にこちらの意見を言ってしまうと、メーカーは商売ですから、こちらの好みに合わせて話をします。ですから、まずはのらりくらりと話しながら、それとなくメーカーの特色、なにを重視するメーカーなのか、無意識に重要視していることなどを聞き出してみるのがオススメです。なんでもいいので素敵だと思ったところをほめてみると、担当者はメーカーの売りについて色々話してくれます。どんどん聞き出しながら、自分の好み、考えと合うのかチェックしてください。
あとは、ほんとうにフィーリングで、そのメーカーの建てた家に入った瞬間にわくわくするとか、住みたいと思うとか、担当者が打てば響くような反応を返してくれるなど、自分の感覚も重視していました。
親身に考えてくれること
第一段階で「このメーカーは候補にしてもよいかな?」と思ったら、実は知っていることでもなんでも、「〇〇ってどうなんですかね?」とか「〇〇って気になってるんですけどどう思いますか?」など、「教えてください」というかんじで話してみるのもよいと思います。
その時に親身になって教えてくれたり考えてくれたりするメーカーは、これからの打ち合わせでも親身になってくれそうですよね。ただ、契約までが営業担当の仕事で、契約になったら他の担当者に代わる、というメーカーもあるようなので、そこらへんもチェックしてください。その人を信用して契約したのに、その後ついた担当と全然話が合わなかった、という体験談をネットで見ました。
少し話がそれましたが、質問の答えをもらう時は「その人の(あるいはメーカーの)考えが感じられるかどうか」を重視していました。こちらの話にうなずいてハイハイ言ってばかりのメーカーは信用できません。それよりも「うちはこういう考えで誇りをもって仕事をしているから、同じ考えのお客さんと仕事をしたい」と考えているメーカーで建てたいと思っていました。
また、「〇〇はダメだね。▲▲が絶対だよ」などのように、メーカーの売りでないものや他社をけなす会社は避けましょう。それは、あなたが自分の意見を言ったとき、それがもしもメーカーの好みでなかった場合に、どんな反応が返ってくるのかが分かった、ということです。
でも担当がいい人だから では選ばない
ここまで話してきたように、信用できそうなメーカーかどうかを見分けるのは、担当者の人となりです。でも「担当がいい人だから」という理由でメーカーを選ぶべきではないと思います。
最終的に大切なのは、そこのメーカーにお願いして「理想の家が建つかどうか」です。テイストやしっかりとした自分の考えを元にメーカー巡りをしても、候補は複数でてくると思います。人とのコミュニケーションはインパクトがあるので「話が合うからあそこにしよう」という気持ちになりやすいと思いますが、それがほんとうに「話が合う」のか「営業にのせられている」のか、自分でしっかり見極める必要があると思います。難しいですが。
そして条件、要望、予算だけに目を奪われない
予算が低くても「これもあれもできます」といっているメーカーはあります。でも、それに簡単に心を奪われないでください。(管理人自身がそれで失敗しました!)工務店の候補が絞られてきて「どこにしようか」という状態が長く続くと疲れてきます。その時に「条件に合うメーカー」が出てくるとどうしてもそのメーカーが光り輝いて見えます。でも、上の話と矛盾するようですが、建つのは家ですが、それを建てるのは人です。自分たちのために親身に仕事をしてくれる会社かどうかというのは、とても大切な要素だと思います。
まとめ
- 自分の好みや理想をはっきりとさせておく
- 「メーカーの売りや好み」を聞き出す
- 自分の好みと合うかどうか検討する
- 親身になってくれる、信用できる会社かどうか見極める
- 担当の人柄だけで会社を選ばない。冷静に
- 条件に飛びつかないように注意する。冷静に
以上のことに気を付けてメーカー探しをしてみてください。マイベストなメーカーに巡り合えますように!